注目の北欧通貨ペア(NOK/SEK)の取引を実行中
こんにちは。箱男です。
箱男はあまりFX取引をしないのですが、少し前から注目されていた北欧通貨のノルウェー・クローネとスウェーデン・クローナ(NOK/SEK)の取引を実行しています。長期で保有は考えておらず、短期的な取引で資金は引き上げようと考えています。
今回は、FX市場の中で近年注目されている北欧通貨ペア、NOK/SEKについて書いていきます。
1.現在の取引状況
箱男はNOK/SEKの取引を5月下旬から始めていますが7月現在までで実現損益は1万円を少し超えました。ここ最近は下落が続いているので評価損益はマイナスとなっています。

箱男はインヴァスト証券のトライオートを利用してNOK/SEKを取引しています。
本来は50万円以上の資金を投入しないと証拠金の余力が足りないのですが箱男は34万円の資金投入で実行中です。これは発注本数を減らして対応している状態です。それでも余力が足りないです。
2. NOK/SEKの主な特徴
ノルウェーとスウェーデン、地理的に近く経済的にも関連性の深いこの2つの国ですが、それぞれが持つ経済構造が独自の動きをもたらします。
NOKとSEKは、ともにスカンジナビア半島の主要通貨でありながら、その背景にある経済は大きく異なります。
NOK(ノルウェー・クローネ)
ノルウェーは、世界有数の原油・天然ガス輸出国です。そのため、NOKは原油価格の動向に非常に敏感に反応します。原油価格が上昇すればNOKは買われやすく、下落すれば売られやすくなる傾向があります。また、政府系の巨大な政府年金基金グローバル(GPFG)の運用益も経済に大きな影響を与えます。
SEK(スウェーデン・クローナ)
スウェーデンは、製造業やIT産業が発達した輸出主導型経済です。エリクソンやボルボといった世界的な企業を擁し、グローバル経済の健全性に強く連動します。また、インフレ率や国内の消費動向もSEKの動きを左右する重要な要素です。
このように、資源国通貨としての特性を持つNOKと、製造業・輸出主導型経済のSEKという対照的な性質が独自のボラティリティとトレンドを生み出しています。
3. NOK/SEKのメリットとデメリット
メリット
- 値動きの多様性: 原油価格、世界経済、各国の金融政策など、複数の要因が絡み合うため、値動きに多様なパターンが現れ、戦略の幅が広がります。
- 比較的予測しやすい要因: 原油価格の動向や主要経済指標などは比較的追跡しやすいため、情報収集に基づいたトレード戦略が立てやすいと言えます。
- 高金利通貨となる可能性: 金融政策によって、他主要通貨ペアと比較して金利差が発生しやすく、スワップポイントを狙った取引も可能です。
デメリット
- 原油価格への依存度: NOKは原油価格に大きく左右されるため、原油市場の急変には注意が必要です。
- 情報源の限定性: 主要通貨ペアと比較すると、日本語での情報がやや少ない場合があります。英語での情報収集も必要になるかもしれません。
- 流動性の問題: ドル円やユーロドルなどのメジャー通貨ペアと比較すると、流動性が低い場合があるので注意が必要です。
4. これまでの10年間のレンジ
過去10年間のNOK/SEKは、原油価格の変動、世界経済の状況、そして両国の中央銀行の金融政策によって、比較的大きなレンジで推移してきました。

チャートの説明
- 高値圏: 主に原油価格が高騰した時期や、ノルウェー経済がスウェーデン経済よりも好調であった時期に、NOKがSEKに対して買われる傾向が見られました。一時的に1.10超える水準に到達したこともあります。
- 低値圏: 高値圏とは逆に原油価格の急落、世界経済の減速、またはスウェーデン経済がノルウェー経済よりも相対的に堅調であった時期には、NOKがSEKに対して売られる傾向がありました。
このレンジはあくまで目安であり価格は時期によって大きく変動します。実際に取引を行う際には、必ず最新のチャートを確認し自身で分析を行う必要があります。
5. 投資判断の材料
NOK/SEKへの投資判断材料は以下のことを考慮する必要があります。
- 原油価格の動向: ロシア・ウクライナ情勢の長期化、OPEC+の動向、世界経済の成長率などにより、原油価格は依然として変動要因となります。安定的な高値圏を維持すればNOKには追い風です。
- 世界経済の回復度: スウェーデン経済は輸出主導型であるため、世界経済の回復が順調に進めばプラスとなります。
- 各中央銀行の金融政策: ノルウェー銀行とスウェーデン国立銀行の利上げ・利下げスタンス、インフレ目標に対するコミットメントなどが、金利差を通じて両通貨に影響を与えます。2025年も、高インフレ抑制と景気動向のバランスを取りながらの政策運営が続くと思われます。
- 地政学的リスク: 北極圏を巡る地政学的な緊張や、欧州情勢の不安定化は、両国の経済、ひいては通貨に影響を与える可能性があります。
まとめ
NOK/SEKは、原油価格と北欧経済の動向が複雑に絡み合う通貨ペアです。
投資を行う際は、両通貨の特性を理解し適切な情報収集とリスク管理を徹底しご自身の判断で行ってください。