運の影響力
箱男は「運」が人生や生き方に影響を与えるものだと考えています。みなさんはどうでしょうか。
「運」というものは、自らの力ではどうしようもできない他力によるものと、ある程度、自らの力で引き寄せられるものがあると思います。
他力と自力の運
例えば、いつもと変わらない道を歩いていると鳥のフンが肩に落ちた。これは自分ではどうしようもないこと。他力の運。
「上を見て注意していれば回避できた」
と言う方もいるかもしれませんが、ずっと上を見てあるくことなんてできません。
一方で、人との出会いをつくりたい。交友関係を広めたいと思って、興味のある交流会やサークル、何かの教室に積極的に通う。思い通りに人間関係を構築できるかはわかりませんが、行動したことできっかけとなる「運」を自ら引き寄せたことになります。部屋に閉じこもっていればその運の可能性もゼロです。
何をやってもついていない「運」の悪い一日を経験した方は多いのではないでしょうか。自分のせいではないのに次から次へと起こる悪いことすべてが自分に降りかかってきた経験、ありませんか。
逆に「運」がよかったと思える経験もあるはずです。歩いていたら目の前に鳥のフンが落ちてきて間一髪当たらなかった。たまたま立ち寄った店でいつも売り切れで買えなかったゲームが入荷していて買うことができた。
生きている間に「運」の影響を考えることは少なくありません。
投資と「運」
シアトルのハイスクールに通っていた一人の青年が、ハイスクールに導入されていた当時としては珍しいコンピューターに関心をもっていました。そして青年は、同じようにコンピューターに没頭していた、同じハイスクールに通う一人の青年と親しくなりました。
「僕たちはコンピューターの会社をつくるかもしれない」
その青年は、のちにマイクロソフトを創業したビル・ゲイツと共同創業者のポール・アレンです。
もしハイスクールにコンピューターがなければマイクロソフトはなかったかもしれないと、のちにビル・ゲイツは語ったそうです。
大富豪には「運がよかった」と言う人もいると聞きます。この話からも「運」の影響を考えずにはいられません。
そこで、投資における「運」というものもあるのではないかと箱男は思うのです。
スイングトレードなどの短い期間で売買しようと株を買った翌日、悪いときは数分後に株価が下落を始めるという経験を箱男は何度もしています。投資経験も浅く、キモも座っていない若いときでしたので、目の前でお金が減っていくのに恐怖を感じました。スイングと決めていたのに我慢できずに損切りを繰り返すことが多くありました。
しかし損失を出し売却したあとに今度は株価が上昇を始めるのです。我慢して保有していれば利益を得られました。
また別のときは、米国株のあるバイオ銘柄を購入したことがありました。それは大手製薬会社のように注目されておらず、有望な薬を出してもいませんでした。株価も10ドル前後で推移していたころです。その銘柄を購入した理由も確信があったわけではなく、自分なりに調べてこれは面白いんじゃないか。そう感じるところがあり購入しました。
箱男はそのバイオ銘柄を数カ月ぐらい保有したあと、数ドル上昇したところで売却しました。利益が出たことに満足していましたが、それから数年後、その企業は世界中で使われることになるワクチンを開発して、株価は一時500ドルあたりまで上昇しました。
「たられば」言ってもしょうがないのですが、もし売却せず保有していればかなりの利益を手にしていたはずです。しかし箱男はたった数ドルに満足して売ってしまったのです。
さて、少し長くなりましたのでこの続きは次回にします。