運について思うこと【2】

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投資の運

今回は運について思うことの2回目です。

短期と長期で「運」の影響力は変わるのか

たとえば、少し前なら「IT」銘柄が人気でした。現在なら「半導体」関連の銘柄になるでしょうか。これから数年先もまだ勢いに乗れるかもしれません。

半導体の次は「生成AI」や「自動運転」または「蓄電池」でしょうか。もっと別の分野が誕生する可能性もあります。

こういったことは簡単に手に入る情報です。そしてある程度「数年後、数十年後はこうなる」と、その予想通りに世の中が進んでいくことは少なくありません。それだけを考えれば、そこに「運」という要素が大きく影響してくるとは考えにくいです。天変地異などで世界中が荒廃してしまうということがなければの話ですが。

例えば「これからは生成AIが主役になると思うから関連銘柄を買って長期保有だ」

あなたの予想通り買った銘柄の企業は世の中の流れと共に成長し株価も10年後には10倍を達成しました。

しかし株価が10倍をつけた翌日、何かのきっかけで大暴落し、株価は購入時の値に戻るどころか、さらに下落を続けました。

上記とは逆のパターンもあります。

目をつけた企業の株を買った次の瞬間、何かのきっかけで株価が大暴落してあなたの投資金額は一気にマイナスになりました。さっき購入した株の金額が目の前でマイナスになっていく。その数字を見てあなたは恐怖を感じます。

しかし大暴落の翌日から、前日のマイナスがウソのように購入した株の値が上昇していき、10年後には株価が購入時の値から10倍を達成しました。

多少極端な例かもしれませんが、どちらのパターンであっても10年単位で見れば生成AI産業は成長するという予想は当たっていたことになります。ですが、株の暴落に関しては予想できなかったことになります。とくに後者の場合、買ってすぐに暴落を喰らっているので、運が悪いとしか言いようがありません。精神的にかなりハードな状態です。しかし、我慢して保有していれば大きな利益を得られました。

しかし、未来がわからない状態で何を信じて我慢すればいいのかさえわからなくなります。これが投資の難しさです。

生成AI産業の成長なんて、短期で株を取引する人たちにとってはどうでもいいことで、明日まで株価がどうなるか。数分後に利益が出ているかが重要なのです。板やチャートである程度先の予想はできるかもしれませんが、ダマシもあるでしょうし、予想通りに行かないことのほうが多いかもしれません。

「運」が与える影響は長期より短期のほうが関係が強いと、箱男は自らの経験から感じずにはいられません。

「運」がよかろうが悪かろうが最後は自分の責任

「運」が投資に影響を与えるかどうかは、それぞれがどう感じるかによると思います。投資は運ではなく実力と考える人もいるでしょう。

どのような考えでもいいのですが、あなたのお金を投資をしているのは他の誰でもないあなた自身です。懸命に働いて貯めたお金を投資している。それは紛れもなくあなたが判断して自らのお金を投資しているのです。

「実力がなかった」「運が悪かった」「誰かが言ったから」

投資結果に何かの理由をつけるのはかまいませんが、最後は自分の責任になるのが投資なのです。

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